デジタル遺産の整理で始める安心の相続:デジタル終活完全ガイド

スマホとノートPCが映し出されたイメージ画像「デジタル終活とは?」という文字が入っている。

目次

デジタル終活の始め方|相続を見据えた準備のポイント

デジタル時代の今、インターネットで生活が便利になる一方で、残される方々への想いがデジタル遺産によって損なわれるかもしれないという不安を耳にするようになりました。本記事では、デジタル終活の基本から、今すぐ始められる準備内容までを分かりやすくまとめます。この記事を読めば、デジタル時代ならではの相続に関する注意点や具体的な進め方が見えてきます。相続税に強い税理士として1,200件以上のご相談をお受けしてきた経験も踏まえ、ぜひ最後までご覧くださいませ。

相続税のご相談を通算1,200件以上お受けしてきたなかで、昨今、新たな課題として「デジタル遺産」のお話をお聞きする機会が増えてまいりました。スマートフォンやパソコン、クラウド上のデータは、生きている間には便利なものでも、いざ相続になると扱いが難しいことがあります。デジタルに親しんでいても、細かなパスワード管理や複数のアカウントを整理するのはなかなか大変です。だからこそ、早い段階で自分のデジタル資産を整理しておく「デジタル終活」が注目を集めています。

デジタル終活は聞きなれない方も多いかもしれませんが、「思い」はもちろんのこと「資産」も円滑に引き継ぎたいという方にとって、とても役立つ考え方です。実際に、遺族の方々からは「亡くなった方のオンラインサービスの解約がわからず困った」「写真や動画がどこに保存されているか不明だった」といった声が聞かれます。そうならないためには、まず自分自身がどんなデジタル遺産を持っているかを把握することが第一歩です。

ここでは、デジタル終活の大切さを踏まえながら、具体的な進め方と注意点をご紹介します。「まずはデジタル資産の棚卸し」→「パスワード管理」→「家族との情報共有」という基本的な流れを押さえれば、大がかりな作業でなくても始められます。ぜひ最後まで読んで、不安や疑問を解消し、必要であればお気軽にご相談いただきたいと思います。ご相談は初回無料で承っておりますので、どうぞご活用くださいませ。

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デジタル終活とは何か?

デジタル終活とは、インターネット上のアカウントやデジタル機器にあるデータを、生前に整理・管理する活動を指します。いわゆる「生前整理」のオンライン版といってもよいでしょう。たとえば、スマホにたくさん残っている写真や、ブログやSNSなどで発信してきた内容、それにネットショップやサブスクリプションの契約情報なども含まれます。

デジタルには強くないという方でも、毎日の暮らしの中でメールサービスやLINE、各種アプリなどを使っている方は多いです。そのため、デジタル終活は、決して一部の人だけの話ではありません。自分のアカウントが複数あればあるほど、整理しないまま残されると、「どこに何があるのかわからない」という状況を生む恐れがあります。

デジタル遺産が残ることで起こりうるトラブル

デジタル終活をしないまま亡くなると、相続人やご遺族は以下のようなトラブルに直面することが想定されます。

  1. アカウントの凍結または放置
    • メールやSNSなどにログインできず、重要な連絡やお知らせを見落とす可能性があります。
  2. 課金や月額料金の継続
    • 定期的に支払いが発生するサブスクを解約できず、不要な出費を続けてしまうおそれがあります。
  3. パスワード不明によるアクセス不能
    • オンラインバンキングやクラウドストレージ、ネット証券などの重要アカウントに入れず、正式な手続きが滞ります。
  4. 個人情報の漏洩リスク
    • きちんと管理されていない個人情報は他者に悪用される可能性があり、プライバシー侵害の不安が高まります。

これらの問題は、パスワード管理アカウントの一覧化ができていれば大部分を回避できます。そのうえで、どう扱ってほしいデータなのかを事前に示しておくと、ご遺族の負担がぐっと減るというわけです。

まずは「デジタル資産の棚卸し」から

ペンでtodoリストにチェックを入れている画像「デジタル資産のリスト化」という文字が入っている。

「デジタル終活をしよう」と思ったら、何から始めるべきでしょうか? 一番シンプルなのは、手持ちのデバイス、利用しているサービスを一つずつリストアップすることです。以下のような表を参考に、エクセルや紙のメモでも構わないので、まとめておきましょう。

デバイス・サービス 具体例 備考
スマホ・タブレット iPhone, iPad, Androidなど 電話帳や写真、LINEデータあり
パソコン Windows, Mac メールや文書、業務データあり
オンラインバンキング ○○銀行ネットバンキング ログインIDとパスワード要確認
SNSアカウント Facebook, Twitter等 過去投稿や友達リストはどう処理?
有料サブスク Amazon Prime, Netflix他 月額課金の解約が必要か

上記リストは一例ですが、こうした形で自分のデジタル資産を全体的に俯瞰できるようにすることが重要です。

パスワードの管理と共有のポイント

多くのアカウントには、セキュリティ上パスワードが設定されています。パスワード管理は非常に大事ですが、「家族に全部教えるのは怖い」「書面に残すと紛失が不安」というジレンマが生じがちです。

近年は、パスワード管理ツールや暗号化されたメモアプリを活用することで、複数のパスワードを一元的に守れる方法があります。また、エンディングノートという形で、重要度の高いパスワードだけを厳選して書き記し、金庫や暗証番号付きのファイルに保管するケースもあるようです。あくまで信頼できる家族や専門家に共有するのが大前提ですが、まったく情報を渡さないまま亡くなると、ご遺族が身動きできずに困ってしまいますので、バランスが大切です。

家族と話し合う意義と税理士への相談

デジタル終活をうまく進めるカギは、家族との情報共有です。いくら完璧に整理していても、ご家族がその場所や手順を把握していなければ意味がありません。特に、相続税をどうするかという点は、現金や不動産と同様に、デジタル資産も含めて総合的に考える必要があります。

私たちはこれまで1,200件を超える相続税相談をお受けしてきた経験から、現代の相続では「デジタル遺産」に関するご質問が増えていると実感しております。オンラインバンキングの残高や、仮想通貨などの扱い方に戸惑うケースは珍しくありません。初回の相続相談は無料ですので、「どこから手をつければいい?」という段階でも、ぜひお気軽にご相談くださいませ。

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デジタル終活を早めに始める3つのメリット

  1. 残された人の負担軽減

    デジタル資産を整理しておくことで、どのサービスを解約すればいいかが明確になります。その結果、ご家族の作業時間やストレスを減らせます。

  2. 個人情報漏洩リスクの低減

    放置されたアカウントが乗っ取られたり、不正利用の標的になったりする事態を防ぐためにも、早めの管理が重要です。

  3. 自分の想いをしっかり残せる

    写真や動画、SNSの投稿は、人生の記録としても大事です。どれを守りたいか、あるいは削除しておきたいかは、「生前に本人しか決められない」点が多いです。

このように、早めの着手で得られるメリットは多いです。逆に放置すると、相続税の計算や、遺族の精神的負担にも大きく影響してしまう可能性があります。

デジタル終活でよくあるご質問(FAQ)

  • Q1: どの年齢から始めればいいのでしょうか?

    A1: デジタル機器をよく使う方は、年齢を問わず早めに始めるのがおすすめです。特に定年や退職を迎える方、ご家族に心配をかけたくない方はぜひ検討ください。

  • Q2: パソコンやスマホをまとめて整理してくれる業者はありますか?

    A2: 遺品整理業者やデジタル遺品整理専門のサービスがありますが、費用やセキュリティ面を十分に確認することが大切です。

  • Q3: 相続税の対象になる「デジタル遺産」はどんなものですか?

    A3: たとえば、仮想通貨、オンラインバンキングの残高などが挙げられます。金銭的価値があれば相続税の対象になることがありますので、専門家への相談が安心です。

  • Q4: 家族がパスワードを知らないとアクセスできない場合はどうすれば?

    A4: パスワード管理ツールや、エンディングノートを利用して共有できる仕組みを事前に作っておくとスムーズです。弁護士や税理士など専門家を通じて確認することも可能です。

  • Q5: どこで相談すれば安心でしょうか?

    A5: 国民生活センターや市区町村の相談窓口、専門家(税理士・弁護士・行政書士など)に相談するのが一般的です。当事務所でも初回無料でご対応いたしますので、お気軽にお声かけください。

もう一歩進んだ取り組み:デジタル終活サービスの活用

最近では、デジタル終活支援サービスというものも登場しています。アカウント情報の一元管理や、死後に自動で連絡が送られる機能など、多彩な機能があります。ただし、各サービスごとに操作手順や利用料、サポート体制は様々です。

たとえば、指定した人にだけパスワードが開示される仕組みや、動画メッセージを残せる機能など、家族に対して「自分の想いを確実に届ける」ことが目的の商品が人気です。これらのサービスを利用するなら、内容と料金をよく比較し、自分に合ったプランを選びましょう。

相続税に強い税理士だからこそできるサポート

当事務所では、これまでに1,200件以上の相続税相談をお受けしてきた実績があります。現金や不動産だけでなく、ネット上の財産の扱いについてもアドバイスしております。

デジタル終活は、単にデータを消す・残すだけの話ではなく、相続税の節税対策や、トラブル回避に直結する大切な準備でもあります。早めに着手しておけば、いざというときご自身もご家族も安心して手続きを進められます。初回無料の相談をご活用いただき、少しでも不安を解消してくださいませ。

まとめ:相続の想いを損なわないために、まずは棚卸しから

デジタル社会の進歩は私たちに大きな恩恵をもたらしていますが、その一方で「デジタル遺産」という新しい相続の課題を生んでいます。せっかく残すはずの想いが、パスワードや契約情報の不明瞭さによって伝わらないのは非常にもったいないです。

だからこそ、まずはデジタル資産の棚卸しから始めてみましょう。必要であればパスワード管理ツールを使い、家族や専門家と話し合い、「デジタル終活 → 相続準備 → 相談予約」という流れで行動してみてください。1,200件以上の相続税相談を通じて培った知見を生かし、全力でサポートいたします。

    相続発生前である(デジタル終活・デジタル遺産のご相談)既に相続が発生している(相続税申告のご相談)不動産売却・不動産査定のご相談その他

    お急ぎの方は 0120-339-719 までご連絡ください。

    参考資料

    著者情報

    佐治 英樹(さじ ひでき)
    佐治 英樹(さじ ひでき)税理士(名古屋税理士会 登録番号_113665), 行政書士(愛知県行政書士会 登録番号_11191178), 宅地建物取引士(愛知県知事), AFP(日本FP協会)
    「税理士業はサービス業」 をモットーに、日々サービスの向上に精力的に取り組む。
    趣味は、筋トレとマラソン。忙しくても週5回以上走り、週4回ジムに通うのが健康の秘訣。

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